Sophiee Winkler
2010年09月06日
13:47
土曜日は久々にデジタル・アカデメイア(SL内の技術学校)に参加してきました。参加といっても「スクリプト」の講座をちょっと覗いてきただけです。
SLの中での教育というのは中々難しいものがあります。生徒がやったことの結果を講師が認識するのが難しいということや、生徒のレベルがバラバラなので講師側がどこに合わせて教えればいいのか迷ってしまうということもあります。結果として初歩的な技術を手解きして、あとは興味を持った人が自分でやっていく場合のヒントになるということでしょう。
私はデジアカでお蔭様で幾つかの技術を身に着けることができました。アニメーションの製作、SL内の動画製作(マシニマ)、プリムの初歩的処理等々です。折角講師の先生が一生懸命教えてくれたのに、身につかなかったものとか興味が湧かなかったものもあります。まあ、授業というのは受けてみないと何を教えてもらえるのか分からないので。
LSL(Linden Script Language)は決して難しくはないのですが、実際に自分でものづくりをするのでなければあまり必要ありません。また、基本的な概念が分からないと嫌になってしまうかもしれません。今までもSLのなかで教えてもらったことはありましたが、私にはレベルが高くてそのときはついていけませんでした。
とはいえ私はその時にも「扇風機」とか「カキ氷マシン」とか「流し素麺」とか「踊るケトル」とか結構難しげなスクリプトを自分で作って、商品に組み込んで売っていたのでした。これはどういうことかというと、LSLはコピペで作れてしまう面があり、有名な「アイピロ」さんのウェブ講座等から基礎的なスクリプトをコピーしてきて、後は自分の目的に合わせてパラメーターを弄っていくだけで、簡単なものはできてしまうというわけです。
もちろん自分で乗り越えなければならない山も幾つかあり、教科書やウェブでそのポイントをじっくり勉強するということも欠かせません。ここを疎かにすると複雑なものは無理なのです。具体的には「ステート概念」、「タイマーイベント」、「回転処理」等の部分ですね。
これらをものにすることでものづくりの幅はうんと広がっていくし、その過程でどこにも書いてないようなテクニックも自分で見つけて身に着けていくことが可能です。例えば通常タイマーイベントは止められないということになっていますが、私は外から止める方法を編み出して使っています。
その一方で私はHud系が弱くて、またカード書き換える形でスクリプトに外から修正を加えるというのは完全には自分のものになっていません。これは本人の癖みたいなもので本気でやれば難しくないと思います。
この半年ほど全くスクリプトをつくっていなかったので、また基礎的なことを忘れてしまいました。「統計学」なんかもしばらくやらないと理屈を忘れてしまいますね。日常で使わないものは簡単に忘れられるようです。
SLでスクリプトを教えるのは大変ですね。分かっている人には「分からない人がどこで間違うか?」が分かり難いからです。特に私のように分かっていないのに結構複雑なスクリプトを組んでしまうやからは難物でしょう。技術のアーキテクチャーがモジュール化されていると、どんどん真似できてしまうのですね。だから私はどちらかというと日本人技術者ではなくて、中国や韓国の海賊版製作者に近いのだと思います。つまりお腹の底で「動けば文句ないんだろ。」と思っているということです。もちろんLSLはそのようなことが可能なように設計されていて、みんながそれを楽しむことができるのです。